母は歩くテレビ欄

母は歩くテレビ欄

今読んでいる本がとても素敵なのですが、もう終盤に差し掛かっているのでとても残念です。しっとり落ち着いたふたりが主役の恋愛小説。ああ、こんな恋がしたい!と思ってしまいます。恋に恋する年齢はとうに過ぎていることは自覚しているんですけどね。でも私、不思議なことに、恋愛を読むのは好きなんですが、見るのはあまり好きではありません。どうしてでしょうね。文字だと想像できるからいいのかしら。例えば相手の男の人はこんな人かな、とか。ここの場面ではどんな表情をしているんだろうとか。映像だとそのものズバリが見えますからねえ……なんて言ったら、俳優さんに失礼ですね。でも仕方がない。私は想像したいタイプです。そんなことを思っているせいか、私は俳優さんにも女優さんにも、とても疎いです。まあ単にテレビを見ないからという話もあります。逆にテレビっ子の母はいろんな人を知っていて、この俳優さんの奥さんは誰で子供は誰、とか普通に頭に入っていて、驚かされます。昨日の夕飯とか明日の予定は忘れているのに、何曜日の何時にこのドラマがあるとか、きっちり覚えていますからね。まあ好きだからこそなんでしょうが、歩くテレビ欄と一時期呼んでいたほどです。私は歩く字引き……とかに、なりたいなあ。なんか物知りぽくて、かっこよくないですか?

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