8月から始まったアニメーション作品「デリコズ・ナーサリー」の第1話を拝見しました。
吸血種の特級貴族たち、しかも華美な外見の男性であり父親である登場人物たちが、世間で起こる事件にもまれながら子育てに奮闘するというお話です。まだ1話なのでこの先どうなるか分かりませんが、ネタバレを書かずに紹介するとこのような感じでしょうか。
ちなみに、このアニメは「TRUMPシリーズ」と呼ばれる舞台シリーズが元になっており2009年に上演された一番最初の物語から多くのファンに愛される舞台になっています。
過去に「TRUMP」「LILIUM リリウム-少女純潔歌劇-」「SPECTER」「グランギニョル」「マリーゴールド」「COCOON 月の翳り/星ひとつ」「黑世界」「ヴェラキッカ」の九つのストーリー他、小説などを展開しており、どこかでそれぞれの物語が繋がっており、今もなおその世界を広げています。
さて、先にも言いましたが、このシリーズは吸血種――ヴァンパイアたちが生きる世界が舞台となっています。人間種も存在しておりお互いに共存、というより上手く住み分けをしながら暮らしている世界です。
ちなみにこの世界の吸血種たちはニンニクや十字架が苦手、といったテンプレヴァンパイアではありません(笑)
TRUMPシリーズの吸血種たちはこの世界独特の特性を持っており、中でもストーリーのメインとして置かれるのは、思春期を迎えた「繭期」と呼ばれる少年少女の吸血種たち。彼らは人間の思春期に比べて異常なほどの精神不安定、妄想癖、幻覚、攻撃性といった症状を発症します。
他にも吸血種が吸血種を噛むと生まれる絶対命令権――イニシアチブ――など、今までとは違った新しい吸血種たちの姿を見ることができます。
そんな吸血種の彼ら彼女らが織りなすヒューマン(ヴァンパイア)ストーリーやそのグロテスクさや残酷さ、メッセージ性、バッドエンド、メリーバッドエンドに惹かれるファンが続出。
アニメを見てから気になって舞台シリーズを拝見しましたが、これはハマる人が沢山いるのも納得。
詳しいことは是非舞台シリーズ見てほしいので何も言えないのですが、ちょっとくらいお話が好きな人にはお勧めのシリーズだなと思いました。