文章に慣れるということ

文章に慣れるということ

新聞の読者投稿欄に、小学生が送ったものがありました。夏休み、親に言われて新聞のコラムをノートに書き写して、わからない言葉を辞書で調べる、ということをしたそうです。最初は面倒で仕方がなかったけれど、そのうちに知らないことを知ることが楽しくなっていったと彼女は書いていました。最後は、新聞がたくさんのことを教えてくれたと結んであり、ああ立派な子だなあと感心しました。コラムを書きうつすのは、高校のときに小論文対策でやりました。新聞をノートに貼って、その下に書き写す。そしてわからない言葉を調べる。起承転結はっきりした文章を学ぶにはそれが一番手っ取り早いと、国語の先生は言っていましたね。まあ、そんなことをしながらも、受験に小論文は必要なかったのですが。文章に触れることは、とても大事なことだと思います。最近、算数で計算ができても、文章題ができない子が案外多いらしいです。なんと、問題文の意味がわからないんですって。本を読まないからだと言われているそうです。先ほどの小学生は、きっとこんなふうにはならないでしょう。だって新聞のコラムなんて、高校生ですら面倒なものを毎日読んでいたんですから。絵本でも童話でもいい、とにかく、子供には文章に慣れてほしいと思っています。

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