夢見るのは同じ時間

夢見るのは同じ時間

友達は長く買っている月刊誌を、毎月必要なところだけ切り取って、ファイルに綴じているそうです。今は雑誌も電子書籍で買えますし、漫画ならいずれはコミックスにもなりますから、それほどの手間を惜しまず続けているのは、すごいことだと思います。私だったらそのうちに飽きて、途中で雑誌が溜まってしまうのではないかしら。
先日そんなマメな友人の家に遊びに行ったのですが、本棚にずらりと並んだファイルは圧巻でした。もう何年こうしているのと聞いてみたら「学生時代からだから、結構長いね」ですって。ちなみにこうやって残しているのは、コミックスになると変わっているところもあるし、誌面にのったカラー表紙などを手放してしまうのが惜しいからだそうです。そこまでこだわるなんて、本当にその作品、もしくはその作家さんを愛しているんだなあと実感しました。これを知れば、作者さんもきっと嬉しいでしょうね。
彼は、いつかもっと年を取り、たくさんの自由な時間を得た時に、これを全部読み返すのが夢なのだそうです。私もそのために、本棚の奥にしまってあるシリーズがあります。選ぶ作品こそ違えど、読書好きの人が考えることは同じなのですね。思わず笑ってしまいました。

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