あえてカバーを外して統一感を

あえてカバーを外して統一感を

引っ越しをしたばかりの友達の家に遊びに行って驚きました。読書家の彼女はかなりの本を持っていますが、その小説のすべてが、カバーを外されて、書棚に並んでいたのです。友人は、「このほうが統一感があっていいと思って」と笑っていました。確かに、カバーはカラフルでもその下はたいてい、落ち着いた色合いになっていますからね。背表紙には題名も書かれているので、読みたいものが迷子になることもありません。
ただ、自分だったらちょっと寂しい気がするだろうなと思いました。多少落ち着きなく感じられても、私は色鮮やかな書棚が好きなのです。そのため、あえてサイズを揃えずに置くことも多いのですよ。これは、小さな子がおもちゃ箱を好きな気持ちに似ていると思っています。ごちゃごちゃしたなかに宝物が隠れているような、うきうきワクワクする気持ち……雑多な知識が混在している脳みそと同じと言えば、わかってもらえるでしょうか。
もちろん人の好みはいろいろなので、友人のやり方もありだとは思います。風水で、寝室は何色に統一したほうがいい、などという考えがあるように、自室はシンプルにまとまっているほうが、気持ちも穏やかでいられるかもしれません。

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