先日友人が、外国人の知り合いの日本語が、素晴らしく上手だという話をしてくれました。しかし彼女は「でもたぶん、初めて会う人はとてもびっくりすると思うよ」と言います。なぜかと思って尋ねれば、「漫画で、独学で覚えたんだって」とのこと。要は通じる言葉を話せるけれど、単語選びがどこか違う、と言うのです。バトル漫画が愛読書と言うだけあって、擬音語もたくさん使うし、話す仕草も大きくて「一緒にいると楽しいけれど、人目を引く」のだそうです。
それを言葉通りに想像すると、かなりユニークな方に思えますね。もしかしたら、なかなか人に言いづらい事もずばっと口にしてしまうような事もあるかもしれません。ただ友人は、そんな知りあいの言葉も、よほどでなければ訂正したりはしないのだとか。理由は「それがいつか、彼の個性になると思うから」ですって。
たしかに私が昔外国に行った時も、現地の知人達は、私の確実に拙い英語から、なんとか意味をくみ取ろうとしてくれました。委縮して話せなくなるよりはずっといい、と言っていたと、言葉に堪能な友達が訳してくれたことを覚えています。新たなことを学ぶのに必要なのは、勇気と、周囲の人の愛情だと実感した出来事でした。
8月18