先日、今までに何十回と見ているDVDを、再試聴しました。ストーリーも台詞もわかっているのに繰り返してしまうのは、たぶん安心感なんだと思います。これを再生するのは、決まってちょっと疲れているとき。「なにか良いことないかなあ」と日に何度も呟くようになったら、視聴のタイミングです。
でも、じっくり画面を見つめているわけではありません。音声を聞きながらぼんやりしていることもあるし、本を読んでいることもあります。要は、あのDVDが流れているという状況が、私を安心させるんです。
このように精神安定剤になるものは、皆さんそれぞれ持っているかと思います。親戚の赤ん坊がいつもタオルを握り締めていることも、友達が勝負の日には決まって同じハンカチをポケットに入れていることも、同じ意味合いですよね。前者はまさしく安定剤、後者は験担ぎと言えるでしょう。ちなみに、落ち込んだ時に見る本というのも決まっていたりします。それは軽い気持ちで読める四コマ漫画。登場人物たちの明るい言動が、私の悩みなど些細なものだと吹き飛ばしてくれるのです。
長い人生を生きていく中で、これらのものには、きっと何度も助けられることでしょう。ずっと大切にしていかなければ、と思いました。
9月10