長く住んでいたとしても、地元のことを案外知らない人は多いと思います。身近にあるものは新鮮味がありませんから、特別意識しないのです。毎日昇ってくる太陽に、毎日感謝をしている人はあまりいませんよね。そういうものです。
しかし私は、一冊の雑誌をきっかけに、自分が住んでいるところのことを、もっとしらなくてはいけないと思うようになりました。それは、観光地や人気のお店について書かれた、言ってしまえばただの観光案内です。でも私は、それを作っている方を知っています。その人は毎日あちこちと取材に出掛けて原稿を書きながら、家事も育児もしっかりこなしているのですよ。なんて精力的なのでしょう。本当に尊敬します。そんな知人がが一生懸命作った本だから、熱心に調べている事柄だから、私も知りたくなったのです。
これは、作り手の人間性にほれ込むと、こうなるんだよという代表的なパターンだと思います。知り合いだから応援するなんて、生ぬるいという方もいるかも知れませんが、世の中は人情もとても大事なもの。それに私は、彼女にもっともっと、大きな仕事をして欲しいのです。頑張っている人の背中は、思いっきり押してあげたいし、できることはしてあげたい。いつもそう思っています。
8月23