活字離れという言葉を聞くようになって、どれほどの年数がたっているかはわかりませんが、私は子供の時からずっと本を読んでいます。最初は趣味と言っていましたが、もはや習慣のようなものですね。毎日歯を磨き顔を洗うのと同じ感覚で、ページをめくっていますもの。だから世間の方にとっては、読書が習慣になっていないのだろうなと思っていました。
でも紙の書籍からは離れたけれど、逆にインターネットでの読書率は増えているという話もあります。それなら人が手にしなくなったのは本であり、活字を手放したわけではないのですね。手のひらサイズで、いつでもどこでも持ち歩けて、世界中の情報と繋がっている便利な機械があるのだったら、そうなるのも当然のことでしょう。ただちょっと、寂しいですけれど。
いつか、新聞も教科書も全部、電子になってしまうのかしら。手紙もなくなり全部メールで、お中元もお歳暮もネット注文だけになったりしたら……すごいけれど、もったいない気はします。だって手書きのハガキとか届くと、とても心がときめきますもの。文字の巧拙ではなく、その人がペンを持って書いてくれたということが嬉しいのです。今では珍しいからかもしれませんが、やっぱり、昔ながらのものは残ってほしいなあと思います。
12月11