Monthly Archives: 8月 2018

手紙を楽しんで書く工夫

手紙を楽しんで書く工夫

先日友人が「考えるのが面倒だから、お礼状などの手紙を出す時には、インターネットの例文をそのまま書き写している」と言っていました。たしかに今はちょっとキーボードを叩くだけで、何種類ものテンプレートを見ることができるから、とても便利ですよね。ただ私はそれを聞いて、ちょっともったいないなあと思いました。インターネットの例文は礼儀的には正しくとも、そのままではオリジナリティがまったくないからです。
たとえば、健康に気を付けてくださいと書くところを「ご自愛ください」とするか「お身体をお厭いください」とするかでも、イメージはだいぶ違うでしょう。相手によって、または自分の好みによって選ぶ文言を変えたり、小さなところだけでもオリジナルで考えるようにすれば、手紙を書くことをゲーム感覚で楽しめるかもしれません。
最近は減っているとはいえ、暑中見舞いや年賀状、クリスマスカード、バースデイカード、お中元やお歳暮のお礼状など、書こうと思えばいくらでも文章を書く機会があります。私などは送るのも届くのも楽しみにしていますが、そういう仲間が増えればうれしいです。皆メールやSNSをやっているんですもの。手紙だって、それとたいして変わりませんよ。

本が詰まっている幸せ

本が詰まっている幸せ

この間、友人が「本棚を作ったよ」と写真を添付したメールを送ってきました。あの子は昔から不器用だったのに、いきなりどうしちゃったんだろうと思いつつ見てみれば……なんと、全体が傾いていたから驚きです。もともとそういう設計だったのか、それとも作っていたら何かを失敗してこうなってしまったのか、たぶん前者とは思いますが、聞けていません。
しかし、本はしっかり縦にして並べるものだというのは、ある意味固定観念でもありますよね。最近のユニークな棚は昔からある物のように四角とは限らず、楕円形をしている物もありますし、横に置いて積み上げる物もあります。あれも最初はびっくりしましたけれども、そういうデザインと思えば、画期的だなと感じますもの。そう思って見ていると、もっとお洒落な部屋に住んでいたら、すぐに購入したいくらいうきうきしてきます。
でも私、ただ段ボールを積んだだけの中に、サイズも向きもぐちゃぐちゃに本が並んでいる様子も好きなんです。とにかくそこに、ぎゅっと詰まってたくさんあるぞっていうイメージが、幸せをくれるんですよね。だから時々行われる古書祭りなどに行くと、一日中でもいられます。結局のところ、棚にも同じものを求めている気がしないでもありません。