先日友人が「考えるのが面倒だから、お礼状などの手紙を出す時には、インターネットの例文をそのまま書き写している」と言っていました。たしかに今はちょっとキーボードを叩くだけで、何種類ものテンプレートを見ることができるから、とても便利ですよね。ただ私はそれを聞いて、ちょっともったいないなあと思いました。インターネットの例文は礼儀的には正しくとも、そのままではオリジナリティがまったくないからです。
たとえば、健康に気を付けてくださいと書くところを「ご自愛ください」とするか「お身体をお厭いください」とするかでも、イメージはだいぶ違うでしょう。相手によって、または自分の好みによって選ぶ文言を変えたり、小さなところだけでもオリジナルで考えるようにすれば、手紙を書くことをゲーム感覚で楽しめるかもしれません。
最近は減っているとはいえ、暑中見舞いや年賀状、クリスマスカード、バースデイカード、お中元やお歳暮のお礼状など、書こうと思えばいくらでも文章を書く機会があります。私などは送るのも届くのも楽しみにしていますが、そういう仲間が増えればうれしいです。皆メールやSNSをやっているんですもの。手紙だって、それとたいして変わりませんよ。
8月23