Monthly Archives: 2月 2018

短編を選んで一冊の本になる?

短編を選んで一冊の本になる?

先日、電子書籍のみで販売されていた短編がいくつかまとまって、紙の本になりました。中のひとつはお気に入りで、ずっと、紙媒体になるのを待っていたんですよ。やっと発売されたこの本は、たくさんの作家さんの共著になっており、お得感も満載なので、出版を知ると同時にすぐ、注文してしまいました。
こういういろいろな方の作品集は、出版社が特別にセレクトしてくれたプレゼントだと思っています。だって、自分が今まで知らなかった方の話を読む、絶好の機会ですもの。長編だと「合わなかったらどうしよう」という不安もあるけれど、短ければ気軽にさらっと目を通せますからね。ただ、何作もあるうちのひとつしか好みではなかったということも、残念ながら過去にはあります。あの時はさすがに、さみしかったですね。
そこでふと思ったのですが、電子版の好きな短編を自分でいくつか選んで本にできたら、素敵ですよね。たとえるならば、ビッフェで食べたいものだけを食べるのと、同じ感覚です。今は一冊から印刷できるオンデマンド本などというのもありますから、素人考えではできそうな気はするけれど……やっぱり難しいかしら。パソコンで疲れた目を休めるために読書をしたいと思っている節もあるので、紙が恋しいのです。

動きたくなくなる椅子との出会い

動きたくなくなる椅子との出会い

先日、友人と遠出する機会があり、通り道に見かけた書店に立ち寄りました。広さはそれほどではなかったのですが、だからこそ隅々までしっかり見ることができたのがよかったですね。ただ狭くとも、歩きまわれば、疲れてしまうもの。私は未だ元気に見まわっている友人を横目に、備え付けの椅子に腰を下ろし……驚きました。書店でこんなに座り心地のいいものを置いていいのか、と思うくらいに、心地良かったのです。
すっぽりと体を包み込む柔らかさは、もう立ち上がるのが嫌になってしまうほどで、実際に友人が探しに来るまで、私はずっと動けませんでした。書店にこれがあるということは、お客さんはここに座って本を読むということでしょう。でも私だったら、買わずに読破してしまうのではないかしら。もうこの椅子が欲しいと思うほど、気に入ってしまいました。
またぜひ行ってみたいとは思うけれども、なにせ自宅から何時間もかかる場所にありますから、現実的に考えれば、もう二度と訪れることはないかもしれません。ちょっと残念ですが、いい思い出にはなりました。今度は、ぜひもっと近くに、居心地の良い場所を見つけたいものです。できれば素敵なソファがあるカフェなんかいいですね。