最近、古い作品を見て泣くことが増えました。前に見たときは平気だったのに、どうしてでしょう。同世代の友人に聞いてみたら「年齢を重ねることで、涙腺が弱くなっているんじゃないの?」とのこと。確かに年を取ると涙脆くなるとは言いますが、もっとおばあちゃんになってからだと思っていました。びっくりです。
大人になると、悲しいときも我慢して、たとえ目頭が熱くなっても、涙はこぼれないようにしてしまいがちです。しかし本来、泣くことは、デトックスになっていいらしいですね。それを知ったとき、私は、泣くための本を探してみようと思い立ちました。ジャンルはこだわらず、童話や絵本、漫画に小説など、書棚の奥にあるものも引っ張り出しての検討です。
すると、案外たくさんあるんですよ。楽しい話の中にある感動が一番ですが、悲恋や報われない未来も目にしましたね。もちろん、喜びも見つけましたよ。人間、心の底から嬉しい時にも感涙しますからから、これは当然のことですね。しかしストーリーの流れの関係上、たいてい最大の衝撃とセットになっていることが多く、それなりにショックな内容も覚悟しなくてはいけません。ハッピーエンドの前に闇があるのは、人生も小説も一緒ということですね。
9月25