Monthly Archives: 11月 2013

自分を好きになる

自分を好きになる

みなさんは、自分のこと好きですか?私は最近、自分のことがすごく好き。こうゆう言い方をすると、自信過剰?ナルシスト?と、変な風に受け止められるかもしれないけど、そういう意味ではなくて、かと言って説明はうまくできないけど…結局、自分は自分自身のことが、やっぱり好き(笑)。
今まで、生まれた日からずっと自分は自分と向き合ってきて、コンプレックスを抱えて、涙を流して、努力をしてみたりして、たくさんの本を読んで解決策を探し、ようやく乗り越えたような気がして、新しい自分になったような気がして、しばらくすると猛烈な疲労を感じて、結局何も変わってないことに気付いて、またコンプレックスを抱く…。
そんなことを何週も何週も繰り返すうちに、“憧れ”に諦めがついて、自分らしさを受け入れはじめた。受け入れるしかないと気付いた。自分を変えることが成長することだと思っていた青春時代を通り過ぎ、変えなくていい自分に気付き、愛せるようになった。そう思えるようになった日から、視界が広がって私は前を向いて歩くようになった。ありのままの自分を愛せるようになった。そして、自分ではない他人のことも愛せるようになった。
自分を一番輝かせる力は、家族や恋人や友人ではなく、自分自身なのかもしれない。

置いてけぼりの三冊

置いてけぼりの三冊

いつの間にか大きくなっていた、私とあなたの心のミゾ。「忙しい。」それはただの言い訳で、今何を思っても、思い出しても、後悔しても、もう遅い。この部屋に君はいない。帰ってこない。少ない荷物でうちにやって来たキミの本が今、我が家の本棚から消えているというのは、そうゆうことだ。本棚には2~3冊の本が倒れていた。あなたと出会う前から私が持っていて、あなたと共にもう一冊ずつやってきた本たち。また1人に…ではなく、また1冊になった。もう本棚はいらない。クローゼットにしまうか、古本屋さんに持っていくだろう。
私と私の部屋は、あなたのいなくなったスペースにただ立ち尽くしていた。絶対的な終わりに呆然としながら、奇跡的なあなたの帰りを待っていた。
ソファにはあなたの面影がしっかり座って、私は近付けなかった。浅く腰掛けてお行儀よく読書をするその姿を、横から眺めるのが好きだった。

涙も出ず、抜け殻のように、すべて諦めたように、あなたの帰りを待っていた。
溢れた想いがとうとう一粒に変わりそうになったその瞬間、ドアが開き、あなたの「ただいま。」があとに続いた。
あなたは「ごめんね。」とうつむいて、私も「私こそ。」とうつむいて…
そのあと二人で、あなたの本を、本棚に戻した。気付けば私の3冊はあなたの本の海に紛れ、どっちの本かわからなくなった。